「買ったばかりのバッグを、紙袋に入れていました。しかし、突然の雨で紙袋が濡れて、紙袋の色がバッグに付いてしまいました!」

 

悲しい思いが伝わってくる電話でした。

買ったばかりで、このようなトラブル。

精神的にも、とても悲しいでしょうね。

 

実は、紙袋からの色移りトラブルはかなり多い部類です。

黄色や赤、たまに濃い色の紙袋を見かけます。

そのたびに、「あれは大丈夫なのか?」

そう思わずには居られません。

 

所詮、紙ですから。

水に濡れて、色が出る物も本当に多いです。

紙袋にも、色堅牢度が必要だと本当に思いますね。

 

今回は、部分的に染み抜きをして

最後に色をのせて修正しました。

 

  before         afterバッグの色移りの染み抜きバッグの色移りの染み抜き2 

 

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実は、クリーニング店でのインク爆発事故は珍しい事ではない。

「インク爆発?」

あまり聞きなれない言葉だが、要するに

お客様のポケットにボールペン等が入っていて、

そのままクリーニングしてしまう事だ。

 

そのまま洗うとどうなるか?

インクは溶解して、洗浄器に入っている品物に飛び散る。

インクが落とせないと、10着程度の品物が弁償になる事も

珍しくない。

 

検品(ポケットチェック)をやっていれば防げる事故なのだが、

忙しくなり、人為的ミスが出ると・・・・。

同業者の皆さんには、非常に怖い話でした(笑)

 

スエードに付着したボールペン。

色修正が出来ないと、まず修正は出来ないでしょう。

まず、ボールペンごと地色を抜きます。

そして、そこに同じ色を入れて修正するのです。

今回のスエードジャケットは、一度クリーニング店に出した物です。

左の写真からも判ると思いますが、脱色しています。

しかし、ボールペンは抜けていない。

ボールペンを抜く技術と、色を合わせる技術

皮革製品の染み抜きには、両方必要になります。

 

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