先日、1人のお客様が来店した。
コートを手に取り「このシミ、抜けますか?」と不安そうな表情で聞いてきた。
僕はシミを見た瞬間、
「これは脱色していますね。染み抜きでは直りませんし、クリーニングでも直りません。」
と即答した。
お客様は「じゃあ、ダメですね」と寂しそうな表情。
僕は、「染み抜きでは無理ですが、染色補正で脱色は直せます。」と言い直した。
ほとんど判らない程度には充分に修正出来る自信はあったので、品物をお預かりした。
写真では判りにくいのですが、ボタンホールの下のオレンジの部分です。   

この染色補正は、青色と青紫色を使用した。

今回のマッキントッシュは

いつも当店を利用してくれるお客様からの依頼だ。

「マッキントッシュにシミを付けてしまった。何とかなります?」

けど、表情は「大丈夫なんだろ!」である(笑)

 

まあ、当店を使ってくれているお客様は時間と共にそんな風に変わっていく。

シミを見てみると、食べこぼしだと思う。

それも、でんぷん質に思える。

 

「まあ、大丈夫そうですね。」

僕もニコッと返答する。

 

マッキントッシュで怖いのは、シミの下が脱色している事が多々ある。

色堅牢度は強くなく、摩擦なんかでも脱色する。

 

確かに、紺色なので襟元の白いシミは目立つ。

クリーニングは今回は必要ないと感じた。

なので、部分的な染み抜きで処理。

 

今回の依頼は、コートに付いた古いシミだ。
生地はポリエステルなので、染み抜きは容易。
しかし、
このお客様はクリーニング店の「DXコース」と言うやつでお願いしたのに駄目だったらしい。
そうなのだ。
このシミは水溶性のシミなんです。
なので、ドライクリーニングでは落ちません。
多少、漂白処理が必要でした。
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