2009 9月 8 のアーカイブ

先週の土日、妹と弟が泊りに来た。

僕は早速、この前発見した昔のアルバムを押し入れから取り出し見せた。

僕や弟が小さい頃や、両親の若かりし頃の写真を見て懐かしむ。
その時、一枚の写真に目が留まる。

僕と弟の写真。

2人でカメラに向かいポーズを決めている。
「ああ、昔は弟もこんな感じだったな。」

そう思った瞬間、何故か記憶に母さんの泣き顔がよみがえった。

 

 

 

 

たぶん、僕が小学校低学年で、弟が3歳か4歳の頃の記憶。

弟は、キャラクターのパンツをはいてキャッキャと走り回っている。

どんなキャラクターだったんだろ。仮面ライダーみたいなやつだったかな。
弟は、初めてキャラクターのパンツをはいて興奮している。

当時、僕らは公務員宿舎で生活をしていて、

その時、たまたまお隣さんが遊びに来ていた。
「ねえねえ、いいでしょ!このパンツ!」

そう言って、ズボンを脱ぎ捨てパンツをお隣さんに見せる弟。
凄く嬉しいらしい。

 

横を見ると母さんが泣いている。

「何でお母さん泣いているの?」と、子供の僕は聞いた。
母さんは、

僕のお下がりのパンツで喜んでいる弟を見て

申し訳無いと思い、そして、買ってあげられない不甲斐なさを感じていたらしい。
「本当は、新品の新しい下着を買ってあげたいんだけど」

そう言った母さん。

弟がはいているパンツのキャラクターは、明らかに時代おくれ。

僕のお下がりという事は、1年以上も前に流行ったものだから。

 

 
当時、僕の家はけして裕福ではなかった。

親父は公務員で、母さんは専業主婦。そして、子供は3人。
僕は長男なので、最初に何でも買ってもらえた。

そして、それが当たり前だと思った。
誰かが、違うおもちゃを持てば

僕も欲しいと両親を困らせた。
もちろん、お金の事なんて考えた事も無い。
そんな中、母さんが見せた涙。

当時、僕には判らなかった。

 

 

 
けどね、母さん。

今の俺には判るよ。

 
親になって、あの涙の意味が

わかるようになったよ。