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先日、知り合いから人を紹介された。

その人(Aさん)は会社をやっているのだが、経営が困った感じになっていて、

相談にのってやって欲しいとの事だった。

「俺が?」とも思ったが、アドバイスは出来なくても

話を聞く事は出来るので、居酒屋で酒を飲みながら話を聞いた。

そうしたら、自分に紹介出来そうな人が何人か居て、Aさんにとても喜ばれた。

居酒屋で飲んでいたのだが、勢いもつきバーに場所を移した。

そのバーは、ススキノからもちょっと離れ、

キレイともいえない、小さなアメリカンというかロックなバーだった。

軽く一杯飲むと、Aさんとマスターが言い合いになった。

原因は、以前に来た盲目の男性の事らしい。

盲目の男性は酔っ払っていたのに、一人で帰したのが悪いとマスター食ってかかる。

見かねたAさんが、その盲目の男性を送って帰ったらしい。

僕は隣で話を聞いていたが、どちらとも言えないと思い口が出せない。

飲みに来てるんだから、酔っ払う事は判ってるだろうとも思うし、

助けるのも悪いとは思わない。

その日は、その後も飲みに行き二日酔い。

何日かして、友達との飲み会があったので、僕はなんとなくそのバーを使った。

友人としばらく話をしていると、そこに前回話に出た盲目の男性が現れた。

青い白衣に白い杖、明らかにアンマさんといういでたち。

僕は明るく見られるが、実は人見知り。

でも、その男性は無茶苦茶話しかけてくる。

「いや〜、今日は暑かったですね!」と言われても、

僕は、「そうですね」と話しかけるなオーラー全開で返す。

けど通じない・・・・。

見えないからかも知れないが、ガンガン話しかけてくる。

俺が友達と話しているのにお構いなし。

「なんなんだコイツ?」

そう思って、店を変えようと思う。

けど、その人が言った一言でその人に興味が沸く。

「今日、コンビニで買った蕎麦が不味くてさ」

僕は思った。

「コンビニでどうやって蕎麦を買うのだろう?」

何気なく聞いてみる。

「容器触ったら蕎麦とか判るんですか?」

「ああ、店員さんに聞いて買うんですよ」

その後、色々と質問をしてしまった。

お金の判別方法とか、日常で不便な事とか。

その盲目の男性は嫌な事ひとつせず、ガハハハと大きな口で笑い質問に答えてくれた。

色々話していた。

元々は目が見えていたから形は判るとか、

飯を作るのがめんどくさいとか、

事故を起こした時、何で死ななかったとかと思ったとか。

一人暮らしで、ワンルームに住んでいるとか。

一時間ぐらい話しただろうか。

そして、出身の話になった。

「僕は倶知安出身なんですよ」

僕は「え!偶然ですね、僕もなんですよ!高校も倶知安なんです!」と答えた。

「おお!僕も倶知安高校です!」盲目の男性もそう答えた。

盲目の男性は、僕が見えていないので年齢が判らない。

けど、僕は年が近いと感じたので、「ちなみに何年生まれですか?」と聞いた。

そしたら、「昭和50年です」との答え。

「え?僕も50年ですけど・・・・。ちなみにお名前は?」

「え?江川ですねど」

で、ビックリ。同級生でした。

しかも結構仲が良かった友達。

一年D組、中原先生の頃から一緒だった。

高校卒業後、江川は札幌の大学に入って、

友人の助手席に乗っていて事故にあった。

一ヶ月意識不明だったのだが、命は助かった。しかし盲目になった。

僕は退院してから、実家にお見舞いに行った。

「いや〜、目見えなくなっちゃったよ!」

とガハハと下品に笑ってたのを今でも覚えている。

そして、江川はすぐに函館の指圧系の学校に入って、

それからは16年音信不通になった。

携帯もSNSも無かった時代だった。

僕の素性を明かすと江川もビックリしていたが、

その空間だけ、明らかに昔にタイムスリップした。

知っている同級生の話や、あいつは結婚したとか、色々話した。

僕は、現在もつながっている友人たちに電話をした。

「今よ、江川と会ったんだわ!」

みんな「誰?それ?」って(笑)

そんな事で、来週みんなで飲み会をする事になった。

俺は、偶然に江川と会ったのもビックリしたが、

それ以上に、一時間以上も同級生と話をしていたのに

判らないって事にビックリした。

16年という年月は、それほどに人を変える。

 

みんな違う16年を歩んできたのだから当然か。

 

 

 

 

 

 

【クリーニング店で落ちないシミは、染み抜き化学研究所】
【レザー皮革のお手入れは、染み抜きクリーニング.com】

たまには、クリーニングの話。
テレビなどでやっていたが、4月はクリーニング需要の落ち込みが凄かった。
僕の知り合いのクリーニング屋さんも、売上が前年比30%マイナスだった。
そういう話が、常に聞こえてくる。
団塊の世代が引退し、クリーニング需要がグッと減る。
これは予想していたが、ここまでの天候悪化は想像出来なかっただろうね。
衣替えの勢いが無い。
外交であれば、家まで行って集められるが、店舗は待ちなのでどうしても苦しい。
「商売替えしようかな」なんて声も聞こえてくる。
当店も、それほど良くは無い。
クリーニングに出さないので、クリーニング店で落ちないシミも無い。
5月になればある程度は忙しくなるとは思うけど。
ただ、今後はクリーニング需要はもっと減る。
高齢化や、家庭で洗える衣類、洗濯機の高性能化。
色々な要因はあると思うけど、衰退産業なのは間違いないと思う。
フィルムカメラから、デジカメに変わっるほどの衝撃は無いと思うけど。
フィルム印刷の仕事をしていた友人は凄い事になってたもんな。
業界的に明るい話題が少ない中、僕はちょっと考えた。
僕は何でネットで依頼品を集めているのだろうか?
そういうシステムを作った理由は、当時は地元だけでは食べていけないと
思ったからだ。
お客様はありがたいし、時期も良かった。
友人達の助けもあり、とんとん拍子でここまで来た。もうオープンして6年目。
ネットの知識は詳しくなったし、今まで治せなかったものも治せるようになった。
けど、地元の人は当店をあまり知らないと思う。
札幌市は180万人が住んでいるけど、何人当店を知っているか。
今でも地元テレビはたまに出るけど、記憶に残っているのかな。
当店に来る人は、ネットを見たか、誰かに紹介されたかだ。
店舗を見てくる人はほとんど居ない。
見つけられないぐらい、悪い立地だから。
けど、常に誰かに助けられてきた。
苦しくても、どこからか手が伸びてきて助けられる。
それは新たなるアイデアだったり、モチベーションだったり、たまには叱責だったり。
形は違うけど、今思えば、全て助けられた。感謝しなければならない出来事だった。
そこで、俺、甘えてるんじゃないか?
そう思った訳です。
一生懸命、仕事はしているけど、
僕自身が、お客様を集めたのか?って思ってしまう。
良い仕事してるからだよとか、とういう風に言われる事もあるけど、
営業努力はネットしかしていない。チラシも6年間まいていない。
他が苦しい中、あまり苦しくないし。
強運だな(笑) 運が強かった。
ネットで集めるのが嫌な訳じゃない。
今日も、こんなお礼のメールが来た。
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染み抜き化学研究所 
佐藤様 

昨日、ジャケットが届きました。

拝見したところ、跡形も無く染みが無くなっていて
本当に感動致しました。とても嬉しかったです。
佐藤様にお願いして良かったです。
これから大事に着ていきます。

この度は、料金設定や発送のご連絡など無理を申し上げて
誠に申し訳ありませんでした。
心より御礼申し上げます。

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凄くうれしいし、やる気も出る。
だから、もっと近くで助けられる人が居るんじゃ無いかと思ってしまう。
顔と顔を合わせて、依頼品の内容や作業方法を話す。
そうすれば、表情などから、色々な事も判る。
本来、それが一番良い方法なはずだ。
ネットで電化製品を注文するのとは訳が違う。
札幌でお客様を増やし、自分の一番良いと思う方法で仕事をする。
今が、そういう時なのかも知れない。
これは、僕にとって初めての経験。
もしかしたら、今までもあったのかも知れないが。
先日、一着のワンピースが当店に届いた。
白に紺柄のワンピース。
素材はシルクで、ワインを浴びたようにワインのシミがある。
まあ、部分テストをするとワイン自体は問題なく落とせる。
ただ、紺色の場所に染み抜き剤が付くと、そこから色が出てくる。
「このシミを一つ一つ抜いていったら、どれほどの時間がかかるだろう・・・」
そう考えながらも、お客様に「シミは落とせます」と伝え、
料金やリスクについても説明をした。
翌日、お客様からメールが返ってきた。

染み抜き化学研究所
代表 佐藤 大輔 様

早速お返事いただき有りがとうございます。

ワインをつけてしまったレストランで、サービスの男性が

「自分は札幌出身なのですが…」と御社の事を教えて下さいました。

代金と送料の件、了承しました。

成功の可能性にかけてみたいと思います。
どうぞ宜しくお願いします。

なぬ?

札幌出身とか、親戚が札幌に居るってのは、結構あるのだが、
札幌出身の人に紹介してもらったというのは、初めてかも知れない。
言わないだけで、本当は色々あったのかも知れないけど。
色々考えた。
レストランでワインまみれになったお客様の事。
それを見て、何とかしたいと当店を紹介してくれた人の事。
その人を信じて、当店にワンピースを送ってくれたお客様。
もし、この修正が失敗すると、
依頼人だけではなく、紹介者にも嫌な思いをさせてしまう。
そう考えると、凄く熱くなるというか、何とかしたいと思った。
まあ、かなり苦戦したが修正は無事に成功した。
ほぼ全体的に染み抜きをして、レストランに入る前のワンピースに戻った。
僕は、仕事に満足して発送を終えて、その事自体を忘れていた。
そして今日、依頼主からメールが届いた。

染み抜き化学研究所
代表 佐藤 大輔 様

本日、お願いしていたワンピースが届きました。

赤ワインですし、ダメでも仕方ないと半ばあきらめていましたので、
完璧な仕上がりに大満足です。
どうも有難うございました。
(御社を教えてくれた方にも、報告に行きたい気分です。)

これからは失敗しないよう気をつけますが、

また何か困った際には、是非、お願い致します。

では取り急ぎ、御礼までにて。


何気ないというか、僕にとっては日常のやり取り。
だが、このメールで思うことは、
ワンピースにとって、一番の貢献者は僕ではなく、
飲食店勤務の札幌出身の人だ。
なんか、海を越えた遠い場所から応援してもらっている気がした。
それで感動しちゃいました。
どんな人かも判らないけど、当店を知っているという事は、
当店を利用してくれた事があるんだろうな。
嬉しいです^^