先日、娘とテレビを見ていた。

僕のおなかの上で寝ている長女は、僕の見ているニュースを仕方が無く見ている。

そのとき、北海道でのコンビニ強盗のニュースが流れた。
長女は5歳になり、色々な事が判る様になってきた。

長女は僕に聞く。

「これって本当の話?」

本当の事と、作り物(ドラマなど)も最近では判っているようだ。

僕は、「そうだよ、本当にあった話だよ。コンビニに泥棒が入ったんだよ。」

何気にそう答えた。

長女は、「え〜!泥棒したら駄目だよね!凄い悪い人だね!」

そう驚きながら答えた。
僕は、「これはちょっとまずいな・・・」そう思いながら長女に話しかけた。

「じゃあさ、パパがさ仕事出来なくなって誰にも助けてもらえなくてさ、

 みんながお腹空かせて泣いていたとするでしょ。それでパパがどうしようも無くなって

 泥棒したらどう思う?」

意地悪な質問だが、答えを与えるのでは無く、考えさせたかった。

 

別に、悪いことが正しいとかそういう話では無い。

ただ、物事には視点というものがあり

見方(視点)が変わればストーリーは変わってくる。

自分の気持ちだけではなく、相手の立場に立って考える事の重要性を教えたかった。
長女はしばらく考え

「パパってお金無いの?私のお年玉あげようか?」そう答えた。

思わず僕は笑った。そして長女も笑った。
僕は「パパは大丈夫、お金もちゃんとあるよ。でも、病気とかで仕事出来なくなって

   今、テレビに出てた人みたいになっちゃったらどうする?」そう話した。

長女は、また考え、そして泣き出した。

 

「わ!やべ!」

 

そう思った僕は、長女を抱き上げ「大丈夫!パパは悪い事しないから!」そう言った。

しかし、僕の思いとは違い長女は

「パパ、さっきの人って可哀想だね。」そう答えた。
正直、年齢的にまだ早い話題だったのかも知れない。

しかし、ホームレスを見て「仕事しないとああなっちゃうよ」と教える親に僕はなりたくない。

子供と一緒に居て、いつも思う。

理想と現実。

犯罪がゼロになる事はないし、自分の思い通りにならない事は、これから沢山ある。

君が大きくなったとき、日本はどうなっているのか?そんな事も思ったりする。
悪い事は、もちろんいけない。

社会には、仲良く暮らすルールがあって、守らない人は罰せられる。

子供にはそう教えていたが、悪い事をした人が全て悪い人では無い。

罪を憎んで人を憎まずでは無いが、新たなる視点と想像力。
それも同時に教えていかなければと思った。
それにしても難しい問題だ。

一歩間違えれば、犯罪OKになってしまうし

もっと間違えれば、テロ支援もOKになってしまう。
ただね、相手の立場に立って考えられると

人を許せるようになるし、人に優しくなれる。

これは、僕が子供に教えられた事だ。

 

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